「小児矯正は何歳から始めるのがいいの?」「費用はどのくらいかかる?」「装置は痛いの?」——こうした疑問を持つ親御さんは多いでしょう。小児矯正は、歯並びの見た目を整えるだけでなく、かみ合わせや発音、さらには全身の健康にも関わる大切な治療です。特に子どもの成長期は、あごの骨が発達する時期でもあり、そのタイミングを活かすことで、大人になってからの矯正よりも効果的かつスムーズに治療が進みます。
この記事では「小児矯正 何歳から始めるのか」「小児矯正の費用」「メリット・デメリット」「使う装置の種類」「治療期間」など、よく検索されるテーマをFAQ形式でわかりやすく解説。さらに実際の体験談やチェックリスト、始める時期ごとのメリットも交えて解説します。
Q1. 小児矯正は何歳から始めるのが良いですか?
A. 小児矯正の開始時期は 6歳前後 が目安です。乳歯から永久歯に生え変わり始める頃で、あごの成長をコントロールできるためです。早すぎると効果が出にくく、遅すぎるとあごの成長が止まって抜歯や外科治療が必要になることもあります。
Q2. どんな子どもに小児矯正が必要ですか?
A. 以下のような特徴がある場合、小児矯正を検討しましょう。
・前歯が重なっている(叢生)
・下の歯が前に出ている(反対咬合/受け口)
・前歯が閉じずすき間がある(開咬)
・出っ歯気味で前歯が大きく前に出ている(上顎前突)
・指しゃぶりや口呼吸の癖がある
Q3. 小児矯正のメリットは何ですか?
A. 小児矯正のメリットは以下の通りです。
・成長を利用してあごの骨を正しく導ける
・永久歯がきれいに並ぶスペースを確保できる
・将来的に抜歯を避けられる可能性がある
・発音やかみ合わせの改善につながる
・顔立ちのバランスが整いやすい
Q4. 小児矯正のデメリットはありますか?
A. デメリットも存在します。
・治療期間が長くなることがある
・装置を嫌がる子もいる
・永久歯が生えそろった後に「仕上げ矯正」が必要な場合もある
・費用が2段階でかかる場合がある
Q5. 小児矯正で使う装置にはどんな種類がありますか?
A. 主に次の3種類があります。
床矯正装置:取り外し式で、あごを広げてスペースを確保する
マウスピース型装置:透明で目立たず、癖の改善にも役立つ
固定式装置:ワイヤーで歯を動かすタイプ
Q6. 小児矯正はどのくらいの期間がかかりますか?
A. 平均は 1〜3年 です。矯正後はリテーナーを使用し、歯並びが元に戻らないように保定します。
Q7. 小児矯正の費用はどれくらいですか?
A. 医院によって異なりますが、目安は以下の通りです。
第一段階(小児期):30〜60万円程度
第二段階(仕上げ矯正):50〜100万円程度
Q8. 指しゃぶりや口呼吸は歯並びに影響しますか?
A. はい、長期間続くと悪影響があります。
指しゃぶり
→出っ歯や開咬の原因
口呼吸
→あごの成長不足や歯並びの乱れにつながる
Q9. 矯正中に痛みはありますか?
A. 装置を入れた直後や調整後に「歯が押されるような違和感」がありますが、多くの場合数日で慣れます。
Q10. 矯正を始める前にどんな検査をしますか?
A.精密検査を行い、治療計画を立てます。
Q11. 矯正中の生活で気をつけることはありますか?
A. はい、注意点は以下の通りです。
・固いお菓子やガムは避ける
・歯磨きを丁寧に行う(仕上げ磨き推奨)
・部活動や楽器演奏は歯科医に相談
Q12. 矯正を始めるか迷ったらどうすればいいですか?
A. まずは歯科医院で相談しましょう。専門家が「今すぐ治療すべきか」「経過観察でよいか」を判断してくれます。
お子さんの歯並びチェックリスト
□前歯が重なっている
□下の歯が上の歯より前に出ている
□前歯にすき間がある
□指しゃぶりが4歳以降も続いている
□舌を前に押し出す癖がある
□口呼吸をしている
□あごが小さく見える
□偏った噛み癖がある
☑ 2つ以上当てはまる場合は相談をおすすめします。
矯正を始めるタイミング別のメリット
小学校低学年(6〜8歳頃)
あごの成長をコントロールしやすい
受け口や小さいあごに効果的
小学校高学年(9〜11歳頃)
永久歯がそろい始め、本格矯正に移行しやすい
出っ歯や重なりを整えるのに適している
中学生(12〜15歳頃)
永久歯がそろい、大人と同じ矯正が可能
本人が見た目を気にするため協力的になりやすい
クレモト歯科 なんば診療所の小児矯正治療
クレモト歯科 なんば診療所では、歯が生え始めたばかりの小さなお子さんからご年配の方まで、幅広い年代の患者様に矯正治療を行っている歯科医院です。
小児矯正をご検討中の小さなお子さんに対しては歯並びを乱す原因から解消するマイオブレース治療をおすすめしています。
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まとめ
小児矯正は「何歳から始めるのか」が重要で、6歳前後の相談が理想です。費用は30〜60万円、期間は1〜3年が目安ですが、成長段階や癖によって変わります。
メリット
将来的に抜歯や外科治療を避けられる
発音・かみ合わせ・顔立ちが改善する
デメリット
装置の装着に子どもの協力が必要
仕上げ矯正が必要になることがある
「まだ小さいから」と先延ばしにせず、まずは歯科医院に相談することが、お子さんの健康な未来への第一歩です。
引用・参考文献
日本小児歯科学会「小児歯科の基礎知識」
日本矯正歯科学会「矯正治療の種類と特徴」
厚生労働省 e-ヘルスネット「歯並びと口腔機能」
記事監修
日本歯科保存学会専門医 院長 呉本勝隆


































