こんにちは、勤務医の鍵岡です。

今回は特殊な形をした永久歯(大人の歯)について、ご紹介したいと思います。

それは「中心結節」と呼ばれています(写真)

下あごの前から5番目の歯や8番目の歯(親知らず)のかみ合わせの面によく見られます。

円錐形の角のように歯の一部が飛び出しているように見えるのが一般的で、

その角の中にはしばしば歯の神経が通っていることがあります。

そして、角があるのが噛み合わせの面であるため、何も対策をしていないと物を噛んだ時に折れ、中の神経が露出してしまうことが多いのです。

すると、歯髄炎という歯の神経の炎症が生じて痛むようになってき、

結果として歯の神経を取る処置が必要となってくるのです。

そうならないための対策として、角の部分が折れにくくなるよう、歯科医院でプラスチックを用いて補強するなどの処置がとられることが多いです。

早期に対策をして歯の神経を守るためにも、お父さん、お母さんは、お子さんの歯が生え変わり、永久歯の表面に今回ご紹介したような中心結節を見つけられたら、ぜひ歯科医院にいらっしゃって我々歯科医師にご相談ください。